ピアノ発表会までの過程
ピアノ教室で開催している発表会、コンクールなどの舞台で演奏することで身に付く力に「計画力」と「本番力」というものがあります。高橋ピアノ教室では、2年に1度、小山市内のコンサートホールにてピアノ発表会を開催しており、発表会に挑むまでに数カ月前から本番当日までのレッスン計画を練っていきます。小学生くらいだと、自ら計画を立てること自体が難しいので、親御さん、講師と相談し合いながら演奏曲の選定とレッスン計画を立てていきます。
レッスンでは演奏曲の練習を行いながら、上手くいかない箇所は何度も反復練習を繰り返します。その中でどうやったら苦手なところが上手になるかの練習方法を生徒さん自身で考えさせながら取り組んでいます。この「自分で考えながら取り組む練習」を繰り返すことで、ピアノを弾くために必要な読譜力、苦手なところに取り組む力がついていくのです。
また、練習の過程で演奏曲が10割できていると思っていても、本番では7割しか出せなくなることを想像させるために、生徒さん同士で行う合同練習を取り入れています。このように発表会までの計画を立て、仮想本番で演奏するまでの一連の流れを経験することで、目標に向かって練習計画を立てる「計画力」が身に付いていきます。
発表会本番で身につく力
発表会ではステージにたったひとりで上がり、多くの観客が見つめる緊張感の中で、最後までひとりきりで演奏しなければなりません。計画を立てた取り組んできた日々の練習の成果を大事な場面で発揮できる「本番力」を養う絶好の機会となります。実際に発表会で練習の成果を十分に発揮できないことあるでしょう、時には計画通りに曲を覚える事ができないことも。しかしそれも経験値として残ります。計画→本番を繰り返すことで確実に練習の成果を発揮する力が身に付いていくのです。
これまで数多くの生徒さんと一緒にレッスンを重ね、本番を迎えてきましたが、身をもって体験することに勝る指導方法はないと感じます。計画通りに進めていけなかった子、本番にとても弱かった子が発表会を重ねる事に舞台慣れしていき、ステージ上で緊張に打ち勝ち、レッスンの成果を十分に発揮する姿を見る事ができるようになります。ピアノ教室に通うことで養われる本番力というのは学生生活や社会に飛び出したとき、または人生のここぞという大事な局面でも必ず役に立つ力となってくれるでしょう♪♪